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チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの驚くべき効果とは!?

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チョコレートに含まれるポリフェノールであるカカオポリフェノールは、健康維持に不可欠な栄養素がたくさん含まれています。

そんなカカオポリフェノールの驚くべき効果や効能を紹介します。

カカオポリフェノールとは

チョコレートの主原料に含まれるポリフェノールがカカオポリフェノールです。

老化やがん、生活習慣病などさまざまな病気の原因といわれている活性酸素の働きを抑制する作用のある抗酸化物質として注目されているのがカカオポリフェノールです。

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれていて、赤ワインやお茶に含まれていることはよく知られています。

チョコレートの原料であるカカオマスには、赤ワインやお茶以上にポリフェノールが豊富に含まれていることがわかっています。

動脈硬化を防ぐ

動脈硬化とは、動脈壁にコレステロールが沈着して組織が壊され、壁が肥厚・硬化して弾力性を失い脆くなる疾患です。

その動脈硬化症を防ぐ働きがカカオポリフェノールにあることが確かめられています。

カカオポリフェノールと血液の粘度の関係に着目した研究では、一般の人がカカオポリフェノール、チョコレート、ココアを摂取したときの血流への影響と、各種ポリフェノールを用いた試験管による比較実験を行いました。

カカオポリフェノール、チョコレート、ココアそれぞれの摂取前と摂取後の血流量の変化を比較したところ、血流の流れが遅い(血液の粘度が高い)被験者の場合、著しい血流の改善が見られました。

また、試験管レベルでの実験では、カカオポリフェノールのなかでもカテキン、エピカテキンといった抗酸化物質が血流を促進させる効果があることが認められました。

血液の粘度は血液の流れに関係し、動脈硬化に直接影響を与える要因となります。

カカオポリフェノールは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制する働きと、血液がスムーズに流れるようにする働きをすることから、動脈硬化の予防に貢献することが期待されています。

がん予防に期待

がんの発生メカニズムにはまだ不明な点が多々残されていますが一般的にには、変異原物質が細胞のDNAに突然変異を起こし、次いで促進物質ががん化した細胞を活性化することによってがんが発生すると考えられています。

しかし、試験管内に変異原物質と同時にカカオポリフェノールを加えたところ、細胞DNAの突然変異が抑制されることが確かめられました。

ラットを使った実験で、チョコレートに含まれるポリフェノールががんの発生を抑えるだけでなく、がん化した細胞の増殖を抑える作用があることが報告されています。

ストレスに打ち勝つ

体には生命を守るためにさまざまなメカニズムが備えられていて、ストレスを受けた時にも体内ではさまざまな反応が生じます。

ストレスを感じた時、抗ストレスホルモンが分泌されますが、このホルモンは免疫力を抑制する働きがあるのです。

つまり過剰にストレスがかかり続けることは、抵抗力を低下させてしまいます。

ここで注目されるのがカカオポリフェノールです。

ラットを心理的なストレスと身体的なストレスを感じる条件下に置き、カカオポリフェノールを与える群と与えない群に分けて実験を行いました。

その結果、カカオポリフェノールを与えた群は、ストレスが加わった条件下においても、ストレスがない状態と同じような行動が見られたのです。

また別の実験では、与えたポリフェノールの量が多い群のほうかストレスの負荷がより改善されるという結果も出ました。

カカオポリフェノールは、ストレスに対してのダメージを抑え、ダメージを受けた場合もそこから回復させる効果が高いということがわかりました。

つまり、カカオポリフェノールにはストレスにうまく適応し、また心理的ストレスに対しても抵抗力を強める効果があるのです。

アレルギーにも効果

アトピーや花粉症などのアレルギーは現代病のひとつとして大きな問題になっています。

まず、アレルギーを引き起こすメカニズムを簡単に説明します。

①ある抗原(花粉やダニなど)に接するとその抗原に対する抗体が作られる

②肥満細胞にこの抗体が合体する

③ここに再び抗原が作用すると、肥満細胞の中のヒスタミン(炎症を起こす物質)が放出される

④さらに好酸球という物質の働きでアレルギー症状が強くなる

といった段階をたどります。このプロセスを抑えることがアレルギー症状を防ぐポイントになります。

ある研究結果では、チョコレートは抗体の産生を抑えること、またヒスタミンの放出を抑える働きがあることがわかりました。

実験では、チョコレートを食べてから5時間後に抗体の産生な最も強く抑えられました。

ヒスタミンの放出抑制については、1時間後にその効果が確認できたということです。

また、チョコレートは好酸球の働きを抑えるとともに、アレルギー症状に関わるたんぱく質の放出についても抑制する働きがあることが確認されました。

アレルギー症状を引き起こすそれぞれの段階には活性酸素が関わっているといわれています。

チョコレートに含まれる強い抗酸化物質であるカカオポリフェノールには、この活性酸素を抑える働きがあるため、アレルギー予防に効果的なのです。

ココアとピロリ菌

日本人は、胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの疾患にかかりやすいといわれています。

これらの疾患の原因とされているのが、胃の中に生息するピロリ菌です。

カカオ豆の成分には、ピロリ菌が胃粘膜に定着するのを抑えることができるといわれています。

また、重い食中毒で知られる病原性大腸菌O-157を死滅させる効果があることも確かめられています。

カカオマスの創傷治癒促進効果

ある研究では、毎日ココアを飲んでいる重症患者のけがや手術後の傷の治りが早くなることを確認しています。

カカオ豆の成分が傷の治癒にどの段階で、いかに作用を及ぼすのかについては現在も研究が続けられています。

カカオ豆の成分と傷の治癒の因果関係がわかれば、ココアが治癒をサポートする栄養補給源としての役割も期待できそうです。

まとめ

このようにチョコレートには様々な効果、効能があります。

機能性食品として販売されているチョコレートもありますのでぜひチェックしてみてください。

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