ゴーヤ含有のモモデルシンの効果とは?
ゴーヤは夏バテに効く野菜として知られており,蒸し暑く長い沖縄の夏を乗り切るための食材として長く県民に愛されて続けている食品です。
なので、ゴーヤは夏にぴったりの食材であり、ゴーヤを使った料理を食べる機会が夏に多いのも納得ですね。
ゴーヤはご存知の通り、独特の苦味を有しますが,これはモモルデシンやチャランチンなどのククルビタシン類が原因です。
ククルビタシンやゴーヤの苦味については下記のリンク先にまとめていますので、参考にしてくださいね。
ククルビタシンと食中毒
ゴーヤの苦味について
ところでゴーヤの苦味物質であるモモルデシンには様々な健康効果があることが知られていますがご存知でしょうか?
本記事では、ゴーヤの成分であるモモルデシンの効果についてまとめてみました。
糖尿病予防効果
糖尿病は血糖値が高い状態が続くことで様々な合併症を引き起こす深刻な病気です。
ゴーヤに含まれるモモルデシンには、血糖値の原因となるブドウ糖に関して、肝臓や筋肉、脂肪細胞といった各組織のブドウ糖の取り込みを促進して、血糖値を低下させる働きがあると言われています。
なので、ゴーヤは糖尿病の予防に効果的であると言われています。
動脈硬化予防効果
モモルデシンには上述の通り、血糖値を低下させる働きがあるため、血液がサラサラになり動脈硬化を予防する効果があると考えられます。
また、モモルデシンなどのククルビタシン類には、毛細血管を丈夫にする働きや血中コレステロールを低下させる働きもあるため、そちらの面でも動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
胃の健康促進効果
モモルデシンには、胃腸の粘膜を保護したり胃液の分泌を促す働きがあります。
食当たりが多くなる夏にはとっておきの効果であり、この点でもモモルデシンを含むゴーヤは夏にぴったりの食材であると言えますね。
疲労回復効果
上述の通り、モモルデシンには胃の働きを保護する働きがあるため、胃の働きが弱まりやすい夏場においても胃の働きを活発にし、食欲の増進につながり、疲労回復や夏バテの防止に効果的であります。
まとめ
モモデルシンの効果についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
主な効果は下記の通りです。
・血糖値上昇抑制
・動脈硬化予防
・胃の健康促進
・疲労回復
モモルデシンの効果を得るためには、ゴーヤの苦味を除去せずに摂取する必要があるので、その点は注意してください。
尚、モモルデシンはククルビタシン類とは異なり、食中毒の原因にはならないとされていますのでその点でも安心ですね。