食生活アドバイザー3級解説 生き方上手になろう

「生き方上手になろう」とは、食生活アドバイザー検定の3級の範囲です。
2級では、食マーケットという題目ですが、3級では、このように嚙み砕いた言い方をしています。

本ページでは、食生活アドバイザー検定3級の「段取り上手になろう」の範囲の
勉強対策として重要ポイントをまとめました。

食事の区分
内食:家庭内で調理された食事を、家庭内で食べること。
中食:家庭の外で作られた料理を、家庭や職場などに持ち込んで食べること。スーパーやコンビニの発達によって出現。
外食:家庭の外で作られた料理を家庭の外で食べること。レストランなど。

ミールソリューション
食の問題に解決策を提案する手法であり、アメリカのスーパーマーケット業界が、外食産業に奪われた顧客を取り戻すために提唱されたマーケティング戦略。食品や食卓を提案するというスタイルで、デパ地下やエキナカなどもミールソリューションの1つである。

ホームミールリプレースメント
ミールソリューションの手法の1つであり、家庭の食事に代わるものという意味で、家庭で作られている食事をスーパーマーケット等が代わりに作って提供するというものである。

POSシステム
清算の時点でどのような商品がいくつ、いくらで売れたかを記録するシステムで、商品に印刷されたバーコードで管理されている。このシステムにより、利益計算や、在庫数などが計算でき、また消費者に受け入れられている商品(売れ筋商品)、受け入れられていない商品(死に筋商品)も把握することが可能である。

ワントゥワンマーケティング
顧客ひとりひとりの好みや価値観、状況の違いを把握し、それぞれのニーズに合わせて異なったアプローチを行うというマーケティングコンセプトのこと。

商品の陳列方法
バーチカル陳列:同一商品や関連商品を最上段から最下段まで縦に陳列する方法。
ホリゾンタル陳列:同一商品や関連商品を棚坂に横に並べる方法。
エンド陳列:売れ筋商品やイチ押し商品を、棚の両端に陳列する方法。
島陳列:目玉商品、季節商品、催事商品などを店舗内の通路の中央部分に平台などを使って陳列する方法。
先入先出陳列:先に仕入れたものを、先に販売する方法。消費期限の日付が古いものを前に陳列する。
ジャンブル陳列:かごやワゴンに商品を投げ込んだまま陳列する方法。

販売形態の変化
近年、八百屋や魚屋などの専門店から、品ぞろえの充実したスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗へ変化しており、どんな商品を売っているか(業種)から、どんな売り方をするかを主眼においた営業形態(業態)へ変化している。

販売形態と特徴
スーパーマーケット:食料品全般と雑貨を扱い、セルフサービス形式で大量販売する小売店。
デパートメントストア:各店舗で仕入れを行う独立店舗経営を行う小売店。
ドラッグストア:医薬品や化粧品、日用品を中心に販売する小売店。
ハイパーマーケット:食品、雑貨、衣料など生活に必要な商品をすべて網羅する巨大なスーパーマーケット。
ショッピングセンター:商業集積と呼ばれる、計画的につくられた大型小売業の集団施設。
コンビニエンスストア:年中無休、長時間営業を売りにする小売店。
カテゴリーキラー:特定の分野を扱う小売業態で、他の業態の売り場を閉鎖に追い込むほどの大型小売店。
ホームセンター:日曜大工用品、ガーデニング用品などを豊富に備えた小売店。
アウトレットストア:メーカーや卸売業、小売業者が自社製品の在庫処分をする小売店。
ディスカウントストア:総合的に商品をとりそろえた低価格の小売店。
パワーセンター:同一敷地内に、スーパーマーケット、カテゴリーキラー、ディスカウントストアなどが集まった郊外型の小売店。
ホールセールクラブ:小売、法人、個人を問わない会員制の大量安売販売店。

フランチャイズチェーン
本部(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)を募集して、加盟店に一定地域内で商標や称号を使用することを認めて、商権を与える小売業態のこと。加盟店は、加盟料や経営指導料などを本部に支払う仕組みとなっている。

スーパーバイザー
販売する商品の仕入れの判断を行う担当のことであり、コンビニエンスストアなどでフランチャイズチェーンの加盟店を巡回し、品ぞろえ、発注、陳列方法、在庫管理など、店舗経営全体の指導や支援を行う。

マーチャンダイザー
商品を企画、開発する担当のことで、市場調査を行って、商品や販売方法を考えて企画し、原材料の調達をはじめ、流通方法や販売促進方法も考える。

無店舗販売
ネット上のショッピングモールへ登録することで、簡単に店舗が持てることから、ネット通販という新しい市場が急成長している。

日本的商慣行
返品制度:売れ残った商品をメーカーや卸業者に返品することができるという制度。
建値:メーカーが一定の取引量に対し、適正価格を設定し、これを基準にして商品売買を行う制度。
一店一帳歩合制:小売店が商品を仕入れるとき、特定の卸業者以外からは仕入れられないという制度。
委託販売:メーカーや卸業者が小売店に商品を渡して販売してもらうこと。小売店は商品を販売し終わるまで代金を払わないという制度。
抱き合わせ販売:売れてない商品を売れ筋商品につけて販売すること。
押付販売:百貨店や小売業者が、取引業者に対し優越的な地位を利用して、納入業者に商品を販売すること。
リベート:メーカーが自社商品の売上高に応じて、卸業者や小売業者に正当な販売差益以外に支払う謝礼金のこと。
制度価格:メーカーが、卸業者や小売業者に対して設定した販売価格のこと。
販売協力金:小売業者がメーカーに対して、イベント料、宣伝費などとして要求するお金のこと。
商品添付制度:小売店向けの販売促進として、注文の「数量に上乗せして商品を納品する制度。

流通の機能
商流機能:商品の売買をする取引機能。
物流機能:商品の輸送・保管・荷役・仕分け・梱包などを行う機能。
金融機能:商品の代金を回収したり、代金の立て替えをする機能。
情報機能:商品の「売れ筋、死筋」情報や、マーケット情報、新商品情報などを提供する機能

流通経路
直接流通:生産者が消費者に直接販売する方法。
間接流通:卸売市場や卸業者を経由して小売業者へ行き、そこから消費者に販売する方法。

フードマイレージ
食料が生産地から食卓まで、どれくらいの距離を経て運ばれてきたかを示す指標。
食料の重量と輸送距離をかけて計算する。

かんばん方式
欲しいものを欲しい時に欲しい数量だけ納品するという理想の物流であり、需要があるのに販売機会を失うチャンスロスを防ぐために、欠品をなくすことを目的に、さらに過剰在庫では、保管スペースや鮮度の問題が生じることから、生まれた考え方である。

ロジスティック
消費者のニーズなどに応じて、商品やサービスのライフサイクルの全過程を最適化するための総合的活動であり、環境に配慮した物流のことをグリーンロジスティックという。

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