ビタミン

各ビタミンの詳細については、以下の通りです。

ビタミンA
ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、動物性食品に多く含まれます。植物性の食品については、カロテノイドの一種であるβ-カロテンがビタミンAとしての生理的作用が強く、緑黄色野菜などに含まれている色素です。ビタミンAは、成長促進、視覚作用皮膚などの粘膜形成などに関与しています。よって、欠乏症には、夜盲症、成長阻害、角膜乾燥症などがあるので、注意が必要です。

 

ビタミンD
ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、一部は体内で合成されます。
酵母やキノコに含まれるエルゴステロールと動物の表皮に存在する7-デヒドロコレステロールプロビタミンDであり紫外線にあたることによってそれぞれビタミンD2、ビタミンD3になります。ビタミンDは肝臓と腎臓で水酸化され活性型ビタミンDとなり、機能を発揮します。
ビタミンDの機能としては、腸管からのカルシウムとリンの吸収を促進し、骨形成などに関与します。欠乏症は、骨軟化症など骨関係の病気を引き起こすことがあります。
過剰症は、高カルシウム血症や腎障害等を引き起こします。

 

ビタミンE
ビタミンEは脂溶性ビタミンであり、同族体が多数あるが生体内のビタミンEの約90%をしめる
α-トコフェロールの生理活性が最も高いです。ビタミンEには抗酸化作用があり、生体内の脂質やタンパク質の酸化を防止するのに役立っています。欠乏症はほとんどなく、未熟児において溶血性貧血や神経障害などがあらわれるとされています。

 

ビタミンK
ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、植物由来のビタミンK1(フィロキノン)と
微生物由来のビタミンK2(メナキノン)があり、腸内細菌からも合成されます。
ビタミンKは血液凝固因子のプロトロンビンなどを活性化し、血液の凝固を促進させます。
また、カルシウム代謝にも関与しており、骨や歯の形成に影響を与えます。腸内細菌からも合成されるため、成人では欠乏症はあまり起こりません。

 

ビタミンB1
ビタミンB1は水溶性ビタミンであり、補酵素として糖代謝やアミノ酸の代謝に関与しています。
ビタミンB1が不足すると、疲労感や消化管の運動が鈍くなるため食欲不振になりがちです。
欠乏症には、脚気・ウェルニッケ脳症などがあります。

 

ビタミンB2
ビタミンB2は水溶性ビタミンであり、補酵素としてエネルギー代謝や酸化還元反応に関与しています。また成長ホルモンの合成にも関与しています。
ビタミンB2が不足すると、成長障害や口腔内外の炎症、皮膚炎、目の充血などがおこります。
また欠乏症として、口角炎、口唇炎、舌円、各膜炎、脂漏性皮膚炎などがあります。

 

ビタミンB6
ビタミンB6は水溶性ビタミンであり、腸内細菌によって合成されるため不足することは少ないです。生理機能としては、補酵素としてアミノ酸代謝や神経伝達物質の生成に関与しています。
欠乏すると、口角炎、皮膚炎などがおこるとされています。

 

ビタミンB12
ビタミンB12は水溶性ビタミンであり、動物食品中に含まれます。ビタミンB12には、葉酸の代謝に関与する補酵素としての役割があります。通常、動物性食品を含む食事をしている人は欠乏することはありませんが、極度のベジタリアンや胃切除者などでは欠乏症として悪性貧血となります。

 

ナイアシン
ナイアシンは水溶性ビタミンであり、アミノ酸のトリプトファンからナイアシンを合成することが出来ます。ナイアシンは、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)やニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)として、糖代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝における多くの酸化還元酵素の補酵素の構成成分として機能しています。トリプトファンの含有量の少ないトウモロコシを主食とする地域では、ナイアシンの欠乏症であるペラグラがおこっています。過剰症では、大量に長期間摂取した場合に消化管及び肝障害のおそれがあります。

 

パントテン酸
パントテン酸は水溶性ビタミンであり、様々な食品に多く含まれ、腸内細菌からも合成されるため通常の食生活において不足することはあまりありません。
パントテン酸は、コエンザイムAの構成成分であり、糖代謝や脂質代謝などの反応に関与します。不足した場合は、成長停止、食欲不振、皮膚炎などがおこります。

 

葉酸
葉酸は水溶性ビタミンであり、様々な食品に多く含まれ、腸内細菌からも合成されるため
通常の食生活において不足することはあまりありません。
葉酸は核酸の合成やアミノ酸代謝で重要な役割をしている他、不足した場合に貧血をおこします。欠乏症には、巨赤芽球性貧血が知られています。また、胎児の神経管閉鎖障害の発症および再発を予防するために、受胎前後3か月以上の間、母体において葉酸が十分な栄養状態であることが望ましいとされています。

 

ビオチン
ビオチンは水溶性ビタミンであり、様々な食品に多く含まれ、腸内細菌からも合成されるため
通常の食生活において不足することはあまりありません。
ビオチンは生卵白中のアビジンという糖タンパク質と結合しやすく、結合すると不溶性となり
腸管からの吸収を阻害され、皮膚炎、脱毛、体重減少などの卵白障害がおこります。

 

ビタミンC
ビタミンCは水溶性ビタミンであり、生理作用には、抗酸化作用コラーゲン合成の酵素の補助因子としての作用、腸管からの鉄の吸収率上昇作用などがあります。欠乏症には壊血病があり、出血、倦怠感、関節痛、骨形成阻害による骨粗鬆症などを発症します。

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