酵素玄米の効果とダイエット
最近良く耳にする酵素玄米をみなさんご存知でしょうか?
玄米は消化が悪く美味しくないというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この酵素玄米はそんな玄米のイメージとは異なり、消化も比較的よく、もちもちとして美味しく健康食として非常に優秀です。
そのため現在では、芸能人の方々も含めて様々な人がダイエットや健康目的で食しています。
本記事では、そんな酵素玄米についてまとめてみました。
酵素玄米とは
酵素玄米は玄米に小豆と塩を入れて炊いた後、約3日間保温し続け、発酵させた玄米の事を言います。
酵素玄米は約3日間保温している間に、コメの糠に含まれるGABA生成酵素(グルタミン酸脱炭酸酵素)が作用し、GABA(Gamma Amino Butyric Acid)というアミノ酸の一種が増える事で、美容効果、健康効果が上昇するとされています。
最近ではGABA配合のチョコレート、お茶、飴等の商品が盛んに販売されていますよね。
玄米は消化が悪いものとして有名ですが、酵素玄米は発酵の過程で消化しやすい状態となることから胃にも優しく、さらに発酵中に玄米の中の吸水成分が増加することや、玄米中の水分が均一になることからもっちりした食感となり、通常の玄米とは異なった、非常に食べやすく美味しいものとなります。
酵素玄米は、主食としても無理なく摂取することが出来るため、大人から子供、男性、女性問わず誰でも簡単に健康食として取り入れることが可能なのが大きなメリットです。
玄米といえば、発芽玄米も健康食として知られていますが、同じ玄米を用いて作られる酵素玄米ですが、発芽玄米とは異なり発酵によって作られることが特徴です。
酵素玄米ダイエット
酵素玄米はダイエット効果があることでも知られています。
やり方は、いつも食べているご飯(白米)を酵素玄米に置き換えるだけです。
酵素玄米はご飯と比較してカロリーや糖質が低くなっているため、置き換えるだけで摂取カロリーが減少しダイエット効果が期待できます。
また、白米と比較して食物繊維が多いため、便秘にも効果的であり、排便を促進する点でもダイエット効果が期待できます。
さらに、酵素玄米は白米より噛む回数が多くなるので、満福中枢が刺激されることで満腹感を得られやすいことが特徴です。
この噛む回数について、酵素玄米ダイエットは注意点があり、玄米は白米に比べて食物繊維が多いので上述の通り、腸にいい効果が期待できますが、噛む回数が少ないと消化不良を起こしやすい不溶性食物繊維も多く含むため、逆に便秘を引き起こしてしまう可能性もあります。
よって、ダイエット効果を得るためには、満腹中枢に刺激を与えるためにも一口30回以上噛み、水分をしっかりと取りながら食事をするように心がけましょう。
そのため自然と食事の量も減る可能性があり、その点でもダイエットにつながります。
酵素玄米は、他のダイエットと異なり、ただご飯と置き換えるだけのダイエットなので、無理なく続けられることが大きなメリットです。
酵素玄米の効果
酵素玄米にはGABAが多く含まれており、GABAには様々な効果があるため酵素玄米を摂取することで様々な健康効果を得ることが可能です。
例えば、GABAにはストレスを軽減する効果があるとされており、そのためストレスからくる免疫機能の低下や細胞破壊等を抑制することができます。
また、GABAは神経系を落ち着かせる機能があるため、リラックス効果の他、学習機能が向上したり、寝つきが良くなるといった様々な効果が期待できます。
GABAには他にも血圧上昇抑制効果があるため、高血圧等で悩んでおられる方にも効果的です。
酵素玄米にはGABAだけじゃなくミネラルやビタミン、食物繊維が豊富に含まれていることも特徴です。
ビタミン、ミネラルは5大栄養素の1つであり、体には無くてはならないものであります。
よって健康な体を作るうえで必須であり、美容面においても無くてはならない存在であることは言うまでもありません。
ビタミン、ミネラルの詳しい効果は、下記のリンク先にまとめてありますので、そちらをご確認ください。
ビタミン
ミネラル
食物繊維は便秘に効果的であり、上述しましたがダイエットにも効果的です。
食物繊維には肥満防止やインスリン上昇抑制効果、血中コレステロール正常化効果等が得られることがあり、非常に様々な面で健康に貢献しています。
また、食物繊維は人の消化酵素では分解されませんが、腸の下部において腸内微生物によって分解させる場合があります。
それによって、腸内環境を整え、善玉菌の増殖させたり、大腸内を酸性に保つ効果があります。
腸内環境を整えることは、ダイエットにはもちろん健康的な体を作るうえで重要ですので、食物繊維を摂取できることもポイントの1つです。
さらに、玄米に含まれるガンマ・オリザノールという物質は人間が本能的に持っている高脂肪食への欲求を抑えてくれる働きがあるそうです。
高脂肪食は、カロリーが高いためその欲求を抑えることもダイエットにつながりますし、高脂肪食は動脈硬化や高脂血症など、健康への悪影響が様々報告されていますので、それらを予防できることも酵素玄米の良い効果の一つと考えられます。
効果が出る期間
酵素玄米は上述の通りダイエット効果があり、他にも美容面や健康面で様々な効果があるとお伝えしてきました。
では、いったいどれくらいの期間玄米を食べることで効果が表れてくるのでしょうか?
結論から言いますと、「やってみないとわからない」というのが答えです。
人の体は同じような作りになっているものの、細かい部分で個人個人に大きな違いがあります。
体内のある部分のバランスが少し崩れただけで病気になる方や、免疫力がもともと高い方など様々な人がいます。
ダイエットや美容効果も同じで、人によって効果が表れてくる期間は異なります。
特に、この酵素玄米に関しては、様々な面において有益な効果が期待できるため、特定の効果がどれくらいの期間で発現するか予測することが難しいのです。
しかし、酵素玄米の食事を続けることで必ず効果は表れますので、効果を得るためには続けることが一番重要と考えられます。
酵素玄米の作り方
酵素玄米は自宅でも比較的簡単に作ることが出来ます。
材料は主役の玄米、小豆、塩のみで作ることができ、かなりシンプルな材料となっています。
・玄米3合
・小豆25 g
・塩小さじ半分
・水6カップ
まず、玄米と小豆を洗い、洗った玄米と小豆を水に浸します(塩もこのとき加えておく)。
小豆を一緒に炊くことで小豆のポリフェノールも有効に摂取できるため、玄米に含まれるビタミンEとともに抗酸化作用、アンチエイジング効果が期待できます。
しっかりとかき混ぜた後、6時間くらい放置します。
炊飯器の玄米炊飯コースで炊きます。
炊き終わったら保温モードにしておきます。
1日に1回程度混ぜ、保温の状態で3日放置し、完成です。
この保温の工程が重要で、玄米特有のパサパサ感が無くなりもっちりしっとりした食感に変わることや、玄米が消化されやすい状態へと変化します。
ただし、この保温工程を長くすると、別の菌が生えてしまうこともあり注意が必要です。
上述の通り、比較的簡単に酵素玄米は自宅で作ることが可能ですが、炊飯器が最低3日間使えなくなることや、自分で作ることで酵素玄米が発酵されすぎたり、逆に発酵不足となることもありますので、確実に効果を得たい方は、市販品を買うのが無難かと思います。