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野菜ジュースは本当に健康に良いのか?食品科学者のオススメ「カゴメトマトジュース」!

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健康に良いイメージのある野菜ジュースですが、どのような点で効果があるのかご存知でしょうか?

また、野菜ジュースと言っても数多くある中で、どの野菜ジュースも健康に良いのでしょうか。

本記事では、野菜ジュースと健康の関係について纏め、食品科学者の私がオススメする野菜ジュースの「カゴメトマトジュース」を紹介します。

野菜ジュースはなぜ健康に良いのか

野菜には多くの栄養素が含まれており、それらを手軽にとることが出来るのが野菜ジュースです。

そのため、野菜ジュースは不足しがちな栄養素を補えるという点で健康に良いとされています。

しかし、野菜ジュースを飲んでいるだけで、野菜を食べたのと同じように栄養素を摂取出来るわけではございません。

例えば、野菜に含まれるビタミンC等は加熱に弱いため、野菜ジュースを作る製造過程で加熱される際に、ビタミンCの構造が壊れてしまい、本来の機能を失ってしまっています。

また、不溶性の食物繊維は、文字通り水に不溶であるため、市販の野菜ジュースでは除去されていることが多いです。

一方で、リコピンやβカロテン等は生野菜から摂取する場合と比較して、野菜ジュースの方が体内で吸収されやすいとされていますので、野菜ジュースの効果が発揮されやすいです。

鉄分やカルシウム、カリウム等のミネラル類においても、加熱過程で変化しにくい栄養素なので、野菜ジュースから摂取することができます。

野菜ジュースにはどういった健康効果があるのか

野菜ジュースを摂取することで様々な健康効果が得られますが、その効果については含まれる栄養素に依存します。

その中でも野菜ジュースで摂取するのにオススメは「リコピン」と「βカロテン」「GABA」であり、その効果は下記の通りです。

リコピン

リコピンは、植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分であるカロテノイドのひとつです。

植物の中でも特にトマトに多く含まれす。

リコピン等のカロテノイド類は、抗酸化作用が強く、抗酸化作用によって、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を取り除く働きをします。

また、悪玉コレステロールの一種である酸化LDLを抑制することで、動脈硬化を抑制することが可能といった研究結果があります。

さらに、心不全や脳卒中のリスクを低減するといった研究結果もあり、リコピンは様々な疾病に対して有効であるとされています。

その他、活性酸素を原因とする視覚機能の低下に有効であるといわれていおり、白内障や黄斑変性症などの視覚障害の予防や改善にはルテイン(カルテノイドの一種)が効果的ですが、リコピンもルテイン同じカルテノイド類ですので、相互作用によって効果を発揮するといった研究結果もあります。

また、美容面においては、紫外線によって生じるシミやシワの原因である活性酸素を除去することが出来るため、リコピンを摂取することで肌のコンディション向上に繋がります。

βカロテン

βカロテンもリコピンと同様にカロテノイドの一種で、植物に豊富に存在する赤橙色の色素の1つです。

β-カロテンはビタミンAの元となる栄養素で、体内で必要な量だけビタミンAに変換され様々な健康効果をもたらします。

まず、ビタミンAの効能として夜間の視力の維持があり、βカロテンを摂取することで、暗いところでも目が見えやすくなります。

また、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、あわせて免疫力を高める働きもあります。

また、リコピン同様に抗酸化作用が強いため、活性酸素を除去することで肌のコンディション向上に繋がったり、様々な健康効果が期待できます。

GABA

GABAは、植物や動物の体内にも広く存在する天然アミノ酸(γ-アミノ酪酸)のひとつで、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)を略して、GABA(ギャバ)と呼ばれています。

GABAは、主に脳や脊髄で「抑制性の神経伝達物質」として働いています。

そのため、GABAには抗ストレス作用があるとされており、安眠や血圧低下にも効果があることが確認されています。

GABAは発芽玄米に多く含まれていることが有名ですが、野菜や果物にも含まれており、トマト、なす、アスパラガス、かぼちゃ、きゅうり、メロン、みかんなどの野菜や果物、漬物、キムチなどの一部の発酵食品に、ギャバが多く含まれています。

飲むタイミングと摂取方法

飲むタイミングについて、元々健康的な方であれば、基本的にはいつ飲んでも問題はないと思います。

しかし、野菜ジュースには糖分が含まれるため、夜の中でも寝る前に飲むと糖分が体内に吸収されて太りやすくなるといった問題があります。

また、リコピン等の栄養素は、朝の方が吸収されやすいといった説もありますので、野菜ジュースは朝に飲むのがオススメです。

摂取方法について、リコピンは油溶性の物質であるため、油と一緒に摂取することで吸収率が上昇すると言われています。

したがって、朝ごはんを食べるときに飲み物として野菜ジュースを摂取することで、栄養素を最大限に吸収することが可能です。

どうやって野菜ジュースを選ぶか

では、数ある野菜ジュースの中でもどうやって野菜ジュースを選ぶのでしょうか?

オススメの方法として、機能性表示食品や特保(特定保健用食品)の野菜ジュースから選ぶといった方法です。

機能性表示食品やトクホは国が正式に機能に関して認めているということなので、そういった健康食品は化学的に有効性が証明されているためオススメです。

特保(特定保健用食品)

特保(トクホ)は、生理学的機能に影響を与える保健機能成分を含む食品で、消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品です。

特定保健用食品は有効性・安全性を消費者庁が個別に審査し、また定められた試験機関によって関与成分の含有量の分析試験も行われます。

こうした審査を経て認可された食品は特定保健用食品として、特定の保健機能について表示することができます。

つまり、トクホは、国が機能性に関して認めているという証拠になるのです。

機能性表示食品

特定保健用食品と同様に保健機能を表示することができる食品です。

しかし特定保健用食品と異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではなく、その保健機能の科学的根拠や安全性などの情報を事業者の責任で消費者庁へ「届け出」を行うことが決められています。

つまり、機能性表示食品の場合、事業者が責任を持って保証しており、国も承認しているということになります。

トクホや機能性表示食品の野菜ジュース

では、トクホや機能性表示食品になっている野菜ジュースはどのようなものがあるのでしょうか。

代表的なものについて、取りまとめてみました。

カゴメ トマトジュース 食塩無添加 200ml×24本

機能性表示食品 届出番号:A108の製品です。

本品にはリコピンとGABAが含まれますので、血中コレステロールが気になる方や血圧が高めの方にお勧めです。

カゴメ 野菜ジュース食塩無添加 スマートPET 720ml×15本

機能性表示食品 届出番号:B343の製品です。

本品には、GABAが含まれますので血圧が高めの方にお勧めです。

最もオススメはカゴメトマトジュース

トクホや機能性表示食品の野菜ジュースを紹介しましたが、意外と少ないことが分かると思います。

国の制度で機能の表示が認めているカゴメの製品は、食品科学者の筆者からしても信頼できる野菜ジュースです。

上記2種の野菜ジュースはどちらもオススメですが、特にトマトジュースが嫌いでなければ、オススメなのはカゴメトマトジュースです。

理由として、リコピンとGABAの両方が豊富に含まれており、上述した健康効果が期待出来るからです。

Amazon等で纏めて購入すると、1本(200 mL)あたり100円以下で購入可能ですので、野菜ジュース選びに迷っている方は、ぜひカゴメトマトジュースから試してみてはいかがでしょうか。

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