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カンゾウ油性抽出物

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食品添加物のカンゾウ油性抽出物

みなさん食品添加物のカンゾウ油性抽出物についてご存知でしょうか?

本ページでは、酸化防止剤などに用いられるカンゾウ油性抽出物について纏めました。

カンゾウ油性抽出物について

カンゾウ油性抽出物は、名前の通りカンゾウ(甘草)という植物から油性の物質で抽出することで得られる物質です。

具体的には、マメ科ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis FISCHER),マメ科チョウカカンゾウ(G. inflata BATALIN)又はマメ科ヨウカンゾウ(G. glabra LINNE)の根または根茎を水で洗浄した残渣から,エタノール,アセトン又はヘキサン等で抽出して得られたものです。

主成分はフラボノイドであるため、さまざまな効果があり食品分野で使用されています。

カンゾウ油性抽出物の効能

カンゾウ(甘草)は抗炎症作用や抗酸化作用等の生理活性を持っていることが報告されており、またその名の通り甘味を呈することから、医薬品(生薬)としてだけでなく、化粧品、食品、食品添加物などとして幅広く用いられている天然植物材料です。

一方、カンゾウ油性抽出物は,フラボノイドが主成分であり、酸化防止剤として使用されるほか、褐変酵素阻害作用や細菌やカビ対する抗菌性があることが知られており、これらの用途としても使用されます。

その他カンゾウ抽出物の効能

また、カンゾウの根にはグリチルリチン酸が含まれており、この物質は水溶性であるため、油性抽出物にはそれほど含まれていないと推定されます。

グリチルリチン酸は消化性潰瘍の治療や去痰薬としての効果があることが知られています。

それ以外の効能としてグリチルリチン酸は甘スクロース(砂糖)の30から50倍の甘みを持つといわれており、甘味料として用いられる場合もあります。

しかし、グリチルリチン酸は副作用として高血圧(偽性アルドステロン症)と浮腫(むくみ)が報告されているため、1日の摂取量が制限されています。

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