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デキストリンとは?ダイエットに効果的な難消化性デキストリンも!

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デキストリンとは?ダイエットに効果的な難消化性デキストリンも!

食品の表示によくある「デキストリン」についてご存知ですか?

名前は凄く怪しいのですが、様々な食品に使われており、また最近では「難消化性デキストリン」という物質も健康素材として流行しています。

本ページでは、そんなデキストリンや難消化性デキストリンについて纏めました。

デキストリンとは?

デキストリンは、デンプンまたはグリコーゲンの加水分解で得られる低分子量の炭水化物の総称です。

α-グルコースがα-(1,4) または α-(1,6)グリコシド結合によって重合した分子構造を持っていることが特徴です。

多糖類に分類され、デンプンとブドウ糖の中間にあたる物質です。

デキストリンの構造

市場に出回っているデキストリンは、デンプンを酵素や酸で分解して製造されています。

使われているデンプンは、とうもろこし由来のコーンスターチや、キャッサバ由来のタピオカ、じゃがいものデンプンなどであり、使われている酵素はアミラーゼと呼ばれるグリコシド結合(主にα-1,4結合)を分解する酵素、そしてイソアミラーゼやプルラナーゼと呼ばれる枝切り酵素(α-1,6結合を分解)を用いることで製造されています。

デキストリンは食品添加物か

デキストリンは名前は聞きなれませんが、実は食品添加物ではなく食品扱いです。

なぜならば、上述した通り、デキストリンはデンプンが分解されることで製造されます。

デンプンは食品ですので、その分解物も食品というわけです。

デンプンの中でも加工デンプンと呼ばれる食品添加物もあります。

加工デンプンはデンプンを化学的に処理することで様々な機能を付与した食品添加物のデンプンです。

デキストリンの原料として使用されるデンプンには、加工デンプンは認められておらず、必ず食品のデンプンとなります。

加工デンプンについて詳しく知りたい方は、下記リンク先に詳細情報がありますのでそちらをご参照ください。
加工でん粉

デキストリンの安全性

デキストリンはその名前から食品添加物と思われたり、安全性に疑問を抱かれがちなのですが、実は極めて安全な食品です。

その証拠に、飲料や総菜等、様々な食品に使われているほか、ADIと呼ばれる食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量がデキストリンは定められていません。

よって、デキストリンは極めて安全なものと認識して問題ありません。

しかし、デキストリンはデンプンと同じく炭水化物ですので、摂取しすぎることで太ったりする恐れはありますので、そのあたりは気を付ける必要がございます。

デキストリンの利用

デンプンは水を含んだ状態で加熱されることでデンプン糊となり水に溶解します。

しかしデキストリンはデンプンと違って、加熱せずとも水に溶けることが特徴です。

また、デキストリンはデンプンと同様に他の増粘多糖類などと組み合わせたり、単独で増粘剤や糊料、ゲル化剤として使用されます。

具体的な食品と使用例は下記のとおりです。

ゼリー:ゲル化、離水防止、ボディ感付与、脂肪食感代替

ムース:泡の保持、ゲル化、ゼラチン代替

粉末製品:増粘、とろみ付け

流動食:タンパク質の安定化、乳化

飲料:タンパク質の安定化、増粘、乳化、泡の安定化

冷菓:増粘安定、氷晶防止

難消化性デキストリン

難消化性デキストリンとは、その名の通り「難消化性のデキストリン」であり、体内で分解されにくいデキストリンです。

難消化性デキストリンは、デンプンに酸を入れて加熱することで作られ、グルコース同士が熱と酸によって脱水縮合することによって、体内では消化されにくい結合を生成し、難消化性のデキストリンとなります。

難消化性デキストリンは、体内で消化されないため栄養区分としては食物繊維に該当し、近年食生活が欧米化している日本人にとっては、食物繊維の役割が重視されるようになったため、不足しがちな食物繊維を補うことが可能です。

また、食物繊維である難消化性デキストリンはその名の通り体内で消化されないため、エネルギー源(カロリー)にならないことが特徴です。

そのため、ダイエット効果も期待できます。

難消化性デキストリンはダイエット効果以外にもいろいろな生理機能をたくさんもっているため、近年ではさまざまな食品に利用されています。

難消化性デキストリンは安全?

通常のデキストリンとは構造が異なる難消化性デキストリンですが、安全性はどうでしょうか?

難消化性デキストリンは、研究結果から米国FDA(食品医薬品局)が、1日の摂取量の上限値を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材であると認めています。

また、日本の消費者庁長官が許可する特定保健用食品(トクホ)の関与成分となっており、安全かつ体に良い素材といえます。

実際に安全性を調べたヒト試験においては、血圧、ミネラル濃度などについても、難消化性デキストリン摂取が原因となる変化は認められなかったと報告されています。

さらに、試験期間中、下痢などの消化器症状をはじめ、とくに問題となる症状はみられず、安全であると報告されています。

難消化性デキストリンの生理機能は?

難消化性デキストリンは上述の通り、特定保健用食品(トクホ)の関与成分として認められており、様々な機能性があることが知られています。

1.食後血糖の上昇抑制作用
ラットやヒトを対象としたいくつかの試験では、難消化性デキストリンは単糖類のブドウ糖や果糖の吸収には影響を及ぼしませんが、二糖類の麦芽糖の消化・吸収には影響を及ぼし、食後血糖値の上昇を抑えることが確認されています。

2.整腸作用
難消化性デキストリンは、食物繊維であるため、腸内細菌叢を改善するなど、整腸作用があるとされています。

実際に、難消化性デキストリン摂取により糞便量および排便回数が増加したそうで、便秘等に効果的であると考えられます。

3.脂肪の吸収スピードの遅延作用
難消化性デキストリンを食事とともに摂取すると、食事に含まれる脂肪の吸収は遅延し、食後血中中性脂肪の上昇は緩やかになることが報告されています。

そのため、脂肪の吸収を抑制することでのダイエット効果が期待できると考えられます。

4.内臓脂肪の低減作用
難消化性デキストリンを摂取した場合、臓の脂肪量および食後の血中中性脂肪値が抑えられることが報告されており、こちらもダイエット効果が期待できると考えられます。

5.ミネラルの吸収促進作用
難消化性デキストリンはCa、Mg、Fe、Znの吸収を促進することが報告されており、ミネラル不足等を予防するのに効果的であるといえます。

この通り難消化性デキストリンは非常にさまざまな生理機能がありトクホ関与成分としても認められているため、今後も様々な食品に使われていくことが推定されます。

難消化性デキストリンを利用した商品

では具体的にどのような商品に難消化性デキストリンが含有されているか調べてみましたところ、例えば小林製薬社のイージーファイバーなどがありました。

イージーファイバーはスティックタイプの食物繊維であり、トクホとして認められている商品です。

イメージとしては、コーヒーシュガーのようなものであるため、自分で好きなように様々な食品にかけることが可能です。

具体的には、コーヒーに混ぜたり、ヨーグルト、ケーキ、お味噌汁などにも混ぜることが可能だそうです。

そして上記商品以外にも、実はほとんどのトクホ製品に難消化性デキストリンは使用されているみたいです。

難消化性デキストリンを販売している松谷化学工業社のホームページの情報では、トクホとして認められている商品1,072品目のうち、約30%である327品目(血糖上昇抑制作用160品目、整腸作用159品目、中性脂肪8品目)に採用されているそうです。

このような実績からも難消化性デキストリンは体に良い素材であることが分かりますね。

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